Z世代との世代間ギャップに悩む管理職のコミュニケーション指南書

いらっしゃいませ!

暑さが日ごとに増してまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

本日は、5月27日に発売した
『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本
 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』
の著者である竹内義晴さんに、本書を出版する事になった背景や
コミュニケーションの活性化がチームワークに与える良い影響とは何か、
について語っていただきました!

ぜひご一読いただき、チームワーク向上に繋がるヒントを
見つけていただけると大変嬉しく思います!

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こんにちは。サイボウズの竹内義晴です。

実はこのたび、

『Z世代・さとり世代の上司になったら読む本
 引っ張ってもついてこない時代の「個性」に寄り添うマネジメント』

という本を出版させていただきました。



わたしは、「サイボウズ式編集部」というメディアを運営しており、
サイボウズを多くのみなさんに知っていただく活動をしています。

そんなわたしが、なぜ、この本を出版することになったのか?
そのことについて少しだけ、お話させてください。

実はわたくし、サイボウズで仕事をする傍ら、
しごとのみらいというNPO法人を運営しています。
いわゆる、複業というやつですね。

しごとのみらいでは、
職場のコミュニケーションや組織をよりよくするための
企業研修や講演をしています。

実は、この仕事をする以前は、
自動車やITの「根っからのエンジニア」でした。
一人で技術に没頭するのが好きで、コミュニケーションは苦手。
管理職はもっともやりたくない仕事の1つでした。

しかし、あるとき中間管理職をまかされ、
若い世代との関係に悩みました。
同僚との間に距離があるように感じて、とても孤独でした。

「若手との関係をなんとかしたい」と。
「うまくチームをまとめられるようになりたい」と。



そこで、勉強したのが、
コミュニケーションや心理学でした。

傾聴の仕方や、質問の仕方、
信頼関係を築く方法、
相手の意識をよりよい方向へリードする伝え方、
などを勉強して、実践する日々が続きました。

「毎月1回30分、全メンバーと話をする」

イマドキではこれを「1on1ミーティング」なんて言いますが、
2005年ごろから、こうした実践を少しずつ積み重ねてきたタイプです。

その結果、若手世代との関係がよくなり、
「人を支援する仕事も楽しいな」と思えるようになりました。

さて、改めて管理職になりたて時代の気持ちを思い出すとき、
あのときの孤独感を、いまも胸のあたりで感じます。

「リーダーは、先頭にたって引っ張らなければならない」
「立場上、弱音は言えない」
「一人でがんばらなければならない」

当時、そんな風に思っていました。

ひょっとしたら、多くの管理職、リーダーの方も、
当時のわたしのようにお思いかもしれません。
でも、一人でがんばるのって、しんどいですよね。



わたしが若い世代との関係がよくなったとき、気づいたのは、
「一人で頑張らなくてよかったんだ」ということでした。
それが、「チームで仕事をする」ということだと
思うようになりました。

さて、サイボウズで複業をはじめたのは2017年。
『チームワークあふれる社会を創る』
という理念に共感したからです。

そして、サイボウズ社内で、
1回30分、上司や同僚と話をする「ザツダン」という
文化があることを知ったとき、こう思いました。

「大切なのはやっぱり“話をする”ことだったんだ!」
「それは、組織が大きい、小さい関係ないんだ!」

と。



価値観や、コミュニケーションツールなどの変化が以前よりも早く、
しかも、コロナ禍により働き方が急速に変わったいま

「若い世代が何を考えているのか分からない」
「せっかく採用したのに離職してしまう」

そんな課題感をお持ちの人事の方、
管理職やリーダーが増えているようです。

しかも、わたしたちが上の世代から教わってきた
コミュニケーションのスタイルで、若い世代に接すると、
下手をするとパワハラ、モラハラと言われてしまう。
そのために、どんな距離で接したらいいのか分からない。
そんな課題感をお持ちの方も多いようです。

そこで、この本では、

・若い世代がどんな価値観を持っているのか?
・世代間ギャップが生まれるコミュニケーションの構造
・距離感を縮め、理解するための「話の聴き方」や「質問の仕方」
・望ましい姿にリードするための「伝え方」
・社会が変化する中での「これからのチームワーク」

について触れています。

この本が、管理職やリーダーのみなさんが
若手世代との世代間ギャップを縮める一助になるとうれしいです。
そして、少しでも気持ちが軽くなって、
「チームで仕事をするって、楽しいな」と感じていただけたなら、
これ以上の喜びはありません。
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