『拝啓 人事部長殿』著者に聞く!チームワーク醸成の秘訣 前編

いらっしゃいませ!

あっという間に、季節は秋ですね🍠秋といえば、読書の秋📚🍁

今回は、サイボウズ商店が、『拝啓 人事部長殿』の著者である髙木に聞いた「チームワーク醸成の秘訣」をご紹介します!

本書を出版することになった背景や読者の方への熱いメッセージを【前編】と【後編】に分けてお送りします♪

前編では出版することになった背景と、閉塞感のない会社にするための要素を、
後編では多様な年代とコミュニケーションをする際のヒントと読者へのメッセージをお届けします。

著者からの熱い想いが詰まったコラムを読んでいただき、ご感想をぜひコメント欄に書いてください。
皆さまからの感想をお待ちしております!




【前編】 =============================================

こんにちは。サイボウズ人事本部の髙木と申します。このたび、『拝啓 人事部長殿』という書籍を出版しました。

今回の記事では、本書制作の舞台裏や、書籍の内容に関する幾つかの質問への回答を書いていくなかで、
チームワーク向上に必要なエッセンスやヒントをお届けできればと思っています。

 

制作・出版の始まりは、オープンに公開したメモ書き

ぼくは2019年にサイボウズに転職してすぐの頃から、「どうすれば日本の大企業の閉塞感をなくせるのか」について、
社内のオープンなグループウェア上に、学んだことや、気づいたことをメモとして書き溜めていました。

そんな風にオープンな環境で発信していると、たくさんの社内のメンバーから
「そこはこういう考え方もあるんじゃない?」「前職だとこういうところもネックになっていたよ」など、
ぼくの書き込みに対して、さまざまなフィードバックが集まってくるようになりました。

そして入社から3ヵ月ほど経った頃、書籍化のお話をいただきました。

ぼくは前職を辞める際、当時の人事部長や人事の先輩方に「必ず外からぼくなりの提案を届けます」と約束をして辞めました。

退職後も、前職の先輩方とは定期的に意見交換をしていましたが、正直、限られた時間の中で伝えられることはごくわずかです。

なので「本」という形で大量の情報を1つの提案としてまとめられるというのは、非常に魅力的な選択肢に思えました。

通常の人事業務の傍ら、大量の文献を漁って日本の人事制度の歴史を勉強し直したり、12企業の人事担当者に取材したり、
サイボウズの過去の人事制度の変遷をレポートにまとめたり、

そしてなにより、それらを踏まえた提案を1冊の本にまとめ上げるという作業は想像以上にハードで、
執筆から3年もの歳月がかかってしまいましたが、ぼく自身の中では納得のいく内容になったと思っています。


閉塞感のない会社を創るために必要な3つの要素

ぼくは本書の中で「インターネット的な会社」*をつくることができれば、会社の閉塞感をなくし、
同時に企業の持続的な成長も促せるのではないか、ということを書いています。

*「インターネット的な会社」とは、一人ひとりの個性を重視するしくみ(人事制度)と、多様な距離感、自立的な選択、徹底的な情報共有といった風土がある会社のことを指します。

今回は「人事制度」という切り口で本を書きましたが、
「インターネット的な会社」のエッセンスは、もっと細分化されたチームでも、チームワークを発揮するために必要な要素だと思います。

共通の理想を達成するため、以下の3つが重要になると考えています。

① 仲間同士で協働する際、働き方や役割分担においてお互いの多様な個性・距離感を重視すること。

② メンバー1人ひとりが、自分で選択し、行動に責任を持つこと。

③ 信頼の基盤に、オープンで公明正大なコミュニケーションを置くこと。



そんなチームワークが広がっていけば、1人ひとりがいまよりも幸せに、
そして、より持続可能な形でチームの理想を達成することができるのではないか、とぼくは考えています。

ここで必要になってくるのがITツールです。
1人ひとりと向き合い、オープンにコミュニケーションをすることは、
それ相応のコストがかかります。

テクノロジーの力を使って、上手に情報共有を進めていくことが、「インターネット的」なチームをうまく機能させる肝になるのではないかと思います。


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【後編】では、髙木さんが多様な年代とコミュニケーションをする際に意識していたコツを大公開!

後編はこちらから▼
https://shop.cybozu.co.jp/blogs/news/588054626528