『拝啓 人事部長殿』著者に聞く!チームワーク醸成の秘訣 後編

いらっしゃいませ!


前編に引き続き 、『拝啓 人事部長殿』の著者に聞いた「チームワーク醸成の秘訣」の後編をご紹介します!

前編では、チームワークを発揮する上で必要な3つの要素について解説しました。

本書の中で、著者は、「人事はコミュニケーションをサポートする仕事」と言っていました。

そこで、後編では、自身が多様な年代とコミュニケーションを取る上で意識していたことについて聞いてみました!

 

【後編】===========================================

 多様な年代とコミュニケーションする上で重要なのは想像力

人事制度の大きな目的の1つは、コミュニケーションを効率化することだとぼくは思っています。

たとえば、5人の会社で働く条件を決めようと思えば、メンバー同士が直接話し合って決めればよいですが、
会社の規模が100人や1000人、1万人という規模になってくると話は違ってきます。

 

個別に合意していくには、コミュニケーションするのにあまりに時間と手間がかかりすぎるため、
予め基準・ルールを決める必要が出てくるわけです。

 

そんなルールの中でも「人」にまつわるものが「人事制度」になります。

本書の中で「人事はコミュニケーションをサポートする仕事」と書いているのはそのような意図です。

そのうえで、多様な年代とコミュニケーションをとる中で意識していたことはあるか、という質問についてですが、
たしかに人事という職能で働いていると、さまざまな年代の方たちとお話をする機会があります。

 

あくまで個人的に、という前提にはなりますが、
ぼくが多様な年代の人とコミュニケーションをする際には、可能な範囲で、
相手が生きてきた時代背景を想像するようにしています。

 

人の価値観というのは、長い人生をかけて形作られてきたものなので、
そう簡単には変わりませんし、安易に否定してよいものだとも思いません。

そのため、もしも自分に理解できない発言や行動があったとしても、

相手がそう考える背景を知ろうとすることで、
よりその発言や行動に対する理解が深まったり、
落としどころを見出しやすくなるかもしれません。

 

また、本書の終盤では、ぼくたち若手(デジタルネイティブ世代)が育ってきた環境について詳しく言及している部分があります。

これは逆に、自分たちの生まれ育ってきた背景を、人事の先輩たちに知ってほしい、という想いを込めて書きました。

無理解ゆえの分断を世代間で広げてしまうのではなく、むしろ、この本を読むことで、
さまざまな年代の方々がお互いのバックボーンを理解し、対話がしやすくなるような、橋渡し的な役割を果たすことができればこれに勝る喜びはありません。

一方で、「○○の年代の人は○○」というバイアスが強くなりすぎてしまうことで、却って、健全な対話が阻害されてしまう、
ということもあり得るので、時代背景の理解はそこそこに、
最終的には、年代に関係なく、その人ひとりひとりのことをよく知るために努力することも必要なのかもしれません。

読者へのメッセージ

本書の最後にも書きましたが、ぼく自身、この本の中に書いたことが絶対的な正解だとはこれっぽっちも思っていません。

本書を読んでいただいたみなさんと対話の輪を広げていく中で、本当に現実的な改革案が浮かび上がってくることを期待しています。

 

直接返信をいただいてもよいですし、本の感想を周囲の方にシェアしていただいてもかまいません。
あるいは、ご自身の会社の人事部長の方の机の上に置いていただいても(笑)。

この本を読み、共通の理想に共感してくれたみなさんは、ある意味で同じ「チーム」のメンバーだと、勝手ながらに思っています。

これからも、ともにチームワークあふれる社会をつくっていきましょう。

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